まつりぬしの活動報告

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Vol.2

20日後に見つかった孤独死の部屋
<まつりぬし>にしか出来なかった遺品整理 その2

知人の店を後にした私は、孤独死の現場付近へ、現地踏査に向かいました。
付近を通りかかった頃、私の頭の中に或る楽曲が流れるのです。
その楽曲は、馴染のない曲なので、私の意識由来のものではないことは直ぐに分かりました。 そして、その曲が最高潮に達した時、現地に到着しました。
異臭放つその場所は、岐阜の歓楽街の東の外れに佇む、鉄筋3階建ての古いアパートでした。 部屋を特定した私は、その場所を離れ、知人に電話をしました。
『こんな楽曲が、私の頭の中で木霊したけど、何か心当たりありますか?』と、訊ねたら知人は『エッ⁈故人がよくカラオケで歌っていたと思う…どうして前島さんが…⁇』 私『多分、故人はまだ部屋に留まっているのでしょう…親族との顔合わせを急いでください』と、言って電話を下ろしました。

数日後、親族と面談しました。
お会いするや否や、とにかく早く部屋を片付けで下さい。と、私に力強く訴えるのです。
その言葉に呼応したかのように、紹介者の知人、発見者の方々も異口同音に、現場の有様を語りだします。体裁を気にしてか、それともアパート管理者からの訴えもあってか、ご親族は私に『この話を聞かれたように、早々に片付けをお願いします。費用はしっかりお支払いしますので』と… そこには、故人の御霊に対しての配慮は一切ありません。
私は徐に、遺品整理についての説明に入りました。
その時、『申し訳ない。申し訳ない。本当に申し訳ない』と… 私は言葉を吐いたのです。 説明の途中、その言葉を吐いた私に、一同は『エッ!何がですか?前島さん』 ん?… 『今私、確かに言いましたよね?(沈黙)故人さんがおっしゃってらっしゃるのでしょうか?』ご親族(義姉)が『あらやだ、あの人、そんなことよく言ってたわ』その後、一同は、故人を偲んだ会話で、瞼を潤わしたのでした。

そして、故人の部屋の鍵を受け取り、約2時間に及んだ面談は終了しました。
帰路、車中で私は、面識のない故人の人となりを聞き、故人を回想してみました。
こんな死に方をするつもりではなかった? 故人の慚愧の念が、私にあの言葉を吐かせたのでしょうか? その晩は、いつも以上に浄化と上昇に務めました。

〈まつりぬし〉
【まつりぬしの活動記録】