〈まつりぬし〉の「光への送り」
魂が主役となる、光への送りの儀
岐阜県美濃加茂市にお住まいの精神学協会会員・橋爪さんより、「光への送り」をまつりぬしにご依頼いただきました。
喪主である橋爪さんのご尊父様が他界された際、「一般の葬儀ではなく、まつりぬしによる光への送り」と、以前からの希望があったのです。

儀式が行われたのは5月下旬。
春の名残と夏の気配が入り混じる季節、自然界と霊界の間(ま)が開かれる、まどろみのようなとき。
この象徴的な時期に、4名のまつりぬしが現地に赴きました。
まず私たちは、喪主と共に地元の氏神様を参拝し、今回の葬儀にあたりお力添えをお願いしました。
その後、祭場にて場を清め、ご尊父様の御体に秘蹟のオイルを塗布し、唇には聖水を施して、通夜祭を執行しました。
儀式の準備段階で、喪主より故人の人となりを語る文を預かっていましたが、内容があまりに簡素だったため、式直前に修正を行いました。
まつりぬしにとって、故人の魂がその人らしさを取り戻すことは非常に重要だからです。
また、進行中に不思議な出来事が起こりました。
喪主の甥(亡き妹の長男)が突然胸の痛みを訴え、祭場に入れなくなったのです。
祭主の若崎さんが視たところ、それは亡き妹様の魂が息子のそばに寄り添っていたためでした。
イコンシールとオイルによりその霊的干渉を鎮めると、痛みはすぐに引きました。
式の途中、私自身も故人の人となりを紹介している際、胸が熱くなり、自然と涙がこみ上げる場面がありました。
まつりぬしによる『光への送り』では、生者と死者、まつる者とまつられる者の魂が共鳴する瞬間が、確かに存在するのです。
そして儀の終盤、故人ご自身の魂がまつりぬしを通じて、家族や場に向けて「ありがとう」と感謝を伝えてこられました。
それは、言葉ではなく、場を通して「伝わってくる感謝」の波動でした。
参列者の多くにとっては、目に見えない出来事であったかもしれません。
しかし、このすべてが「まつりぬしによる光への送り」であり、
それは 死者を“送り出す”のではなく、“本来の主役として祀り上げ、導く”儀式なのです。
今の世には、形式的な葬送で十分に癒されない魂があふれています。
まつりぬしの『光への送り』では、魂そのものに働きかけ、「本来の在り処」へと導きます。
今回は、ご尊父様だけでなく、甥の母にあたる亡き妹様の魂も、まつりの場に現れました。
この二柱の魂がともに現れたことにより、家系に刻まれていた深いカルマが浮かび上がり、まつりぬしによる「光への送りの儀」を通して、 “魂の卒業”という形で、その因縁が解かれたのです。
精神学においては、「命の書」への魂の登録と、「光への送り」の儀が一体となることで、家系のカルマを修復し、魂の軌道を再構成することが可能になります。
「未来とは、修復された過去である」
この言葉の通り、今回の「光への送り」は、過去からの荷を下ろし、未来へと進むための転機となりました。